『最高の戦略教科書 孫子』
といっても、ガチガチの学術書ではなく、ビジネス書なので読みやすい。
『孫子』を読んでからこちらを読んでみると新しい発見があるかも。
不特定多数の競争相手が存在する状況で、如何に勝者となるか。
これは何も孫子の時代に限ったことではなく、現代も同じなわけで。
僕が岩波の『孫子』を読んだのは大学生の時で、当時周りの友達からは「またマニアックな本読んでるね」位の反応だった。
文学部の同期ですらこんな反応だった。
でも、僕は周りに布教しなかった。
今思い返すと、自分だけが知っていた方が得だろうと考えたからだろうな。
器ちっちゃい。
本書の中でも出てくる、「情報の格差」。
自分は知っているけれども相手は知らないという状況ならば、相手に対して一歩先んじることができる。
常に主導権をこちらが握り続けるには、これが重要。
孫子の一節「善く戦う者は、人を致して人に致されず」
最近、ビジネス書やビジネス雑誌で孫子が取り上げられていることもあるので、『孫子』を知っている人が増えてしまうかもしれない。
将来、自分が『孫子』を知っている人と勝負(ビジネスなりなんなりで)することになった場合に備えて読んでおくといいかもしれない。